今すぐ家庭でできる対策7つ
1 家族のタオルをいますぐ個人別にしましょう
たくさんの人が使う共通のタオルは、感染を拡大させますから。手洗いの後に残ったウイルスは、手を拭くときなどに別の人の手に伝わっていきます。洗面所やトイレに置くのは、ペーパータオルにするのがおススメです。ですが、ペーパータオルも売り切れのようです。
今すぐできることは、洗面所などに置いてあるハンドタオルを、家族一人一人、別にすることです。赤ちゃんに使うタオル、自分に使うタオル、その他の家族が使うタオル…。トイレも同様です。もちろん、毎日変えていきましょう。これだけで、かなり安心感はありますよ。
当たり前ですが、お店等のトイレにおいてある、手拭きタオルは使うのはやめておきましょうね。
2 手洗いは、歌を歌いながら、20~30秒
手洗いは必須ですね。赤ちゃんの場合、外出すると、色々なものを触りたがります。おまけに、自分の手で口を拭ったり、目をこすったりします。感染リスクが高いので、当たり前ですが外出して色々なものを触った場合は手洗いを丁寧にしてあげましょう。
エタノール消毒を何度もするのは、赤ちゃんの皮膚にはきついことです。石鹸の泡で手を洗うことでも、効果は十分あります。ハンドソープ類も品薄のようです。もし固形石鹸を使う場合は十分に泡立ててから、使ってあげてくださいね。
よく真面目なお母さんがやりがちなのですが、無言で手を洗うと赤ちゃんは泣いてしまいます。泣いて暴れている手を洗うのは大変ですから、歌を歌いながらやってみましょう。
「ハッピーバースデー」の歌を2回歌う時間が、十分に手洗いができる時間と言われています。ハッピーバースデイや同じような長さでお子さんの好きな歌を歌いながら洗ってみてはいかがでしょうか。
ちなみにアンパンマンのテーマは、ハッピーバースデイ2回分よりも長いです。アンパンマン好きなお子さんにはこのテーマを歌ってあげるのもいいかもしれません。
泡の洗い流しは、ぬるま湯の方が、おすすめです。短時間で効率的に泡を流してくれますから、赤ちゃんのご機嫌も保てるでしょう。
ただ、赤ちゃんの肌はデリケートです。ぬるま湯も皮脂を落としがちになりますから、やはりワセリン等の保湿クリームは塗ってあげてくださいね。
3 気道の粘膜を守るために喉の乾燥対策を
乾燥した空気の中では、ヒトは気道の粘膜を守る力が低下します。ウイルスの感染を防ぐには、口腔内を乾燥させないことが大事です。
「喉が渇いた」と感じたときは、すでに脱水症状で水分が足りない状態です。お母さん自身ものどが渇いたと思うより前に、こまめにお茶を自分でのみ、お子さんにも、飲ませてあげましょう。授乳の時間以外は、お茶等でのどを潤してあげましょうね。
また、口呼吸をしがちなお子さんは、乾燥しやすく、口も空いているためウイルスや菌が喉から入りやすくなります。お子さんは、口呼吸をしていますか?鼻呼吸をしていますか?
鼻呼吸の方が、お子さんの体にとっては安心です。口呼吸は、口腔内が乾燥しやすく、感染症に感染しやすくなります。とはいえ、もし、お子さんが口呼吸をしていても、でも「うちの子、口呼吸!どうしよう!」なんて不安になる必要はありません。人混みへ出るのは控えてあげるくらいで大丈夫ですよ。
2歳くらいのお子さんでしたら、大人の真似ができるお年頃。唾液の分泌を促す運動をしてみてもいいですね。「あ・え・う・べ」運動をご存知でしょうか?口を「あ」「い」「う」「べ(舌を出す)」の順に大きく開けて発音することで、唾液の分泌を促し、口呼吸への移行を促します。一般的に普及している方法なので、詳しくは、ネット検索して試してみてください。(リンク→考案者のみらいクリニックさんhttps://mirai-iryou.com/aiube/)
4 環境の保湿
自宅の室内にいるときも、加湿はお忘れなく。やはり夜間の加湿も安眠にかかわりますので、ぜひ湿度をしっかり保ってあげてください。エアコンの温度を上げると上げた分だけ、湿度は低くなります。エアコンの温度を上げるなら、その分、加湿も頑張らなければなりません。厚生労働省もインフルエンザ対策として50~60度の湿度を保つことを推奨しています。コロナウイルスも通常のインフルエンザや風邪と同様の対策をとるということになっていますから、湿度も50~60度でよいと言うことですね。
5 爪を切る
赤ちゃんの爪はとてものびやすいです。こまめに切るのは大変ですが、1週間以内には切ってあげてくださいね。
そして…親の方も、爪を切ることを忘れてはなりません。大人になるとうっかり伸ばしがちですが、やはりこまめに切りましょう。なお、爪づめをつけたり、爪を伸ばしているお母さん。おしゃれする気持ちも大事にしたいところですが、安心のために、できれば短く切っておくことをお勧めします。爪と指の間は汚れが溜まりやすいですからね。感染拡大が沈静化したら、また伸ばしましょう。爪が短くても、あなたの美しさは変わりません。大丈夫です。
6 何より良質な睡眠
一番、大事なのが、良質な睡眠をとると言うことです。子どもたちが夜9時以降に寝ている人は特にもう少し早めに寝られるようにしてみてくださいね。
でも、早寝早起きが大事なのはわかっているけれど、即座にできない!…ですよね。
そんな方はぜひ、ガムテープかビニールテープをご用意ください。せめて睡眠の質をアップさせておきましょう。
夜の寝室は、何かのスイッチがピカピカ輝いていないですか?テレビやパソコンの主電源、エアコンの作動スイッチ、部屋の電気のスイッチ…。こういった小さな明かりも、睡眠の質を大幅に低下させます。小さくガムテープをちぎって、ピカピカ光っているスイッチの上に、張っておきましょう。これだけで光源の影響が小さくなり、睡眠の質も高まります。当ブログの寝かしつけ記事はこちら
7 お母さんの健康
感染で重症化が怖いのが、お子さんたちよりも、むしろお母さんです。ただでさえ、子ども優先で自分の睡眠も栄養も犠牲にしている大変な毎日。ヘトヘトですよね。妊娠中、疾患が増えませんでしたか? あなたの喉は潤っていますか?
どうぞ家事は後回しにして、自分の心身のために、しっかり休み、眠れるときに眠りましょう。自分の体調の変化はよく分からなかったりします。ご自身の検温も、忘れずにしてくださいね。
●授乳中のお母さんがかかったら現時点では「授乳は控える」
授乳中のお母さんが「コロナウイルスに感染確定した産後の褥婦は、授乳は控えてください」と日本産科婦人科学会は2020年2月6日時点で呼びかけています。母体がウイルス血症となっている可能性があるからです。
解熱後3日までは感染力があると判断して隔離。授乳開始は解熱後4日以降とされています。ただし、ウィルスの性質などが解明されていけば変更される可能性の高い内容です。
おわりに
以上、いますぐできる、新型コロナ対策。怖がりすぎず、感染を拡大させず。様々な子育てイベントも中止となり、家に閉じこもって気づまりな毎日になるかもしれません。毎朝、パートナーが出勤直前のほんの10分、20分でも外に散歩するなどして、こまめに「一人の時間」をできるだけとるようにしてくださいね。あなた自身のご機嫌を自分でとることにも留意しましょう!
参考:COVID-19 に対する抗ウイルス薬による治療の考え方 第1 版 (2020 年 2月 26 日)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)―水際対策から感染蔓延期に向けて― (2020 年 2 月 21 日現在)
厚生労働省インフルエンザ対策について